新憲法の是非問う、きょう国民投票 タイ

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2014年5月以来、軍政が続くタイ

2014年5月以来、軍政が続くタイ

(CNN) 軍事政権下のタイで7日朝、民政復帰へ向けた新憲法案の是非を問う国民投票が始まった。即日開票され、同日中に結果が出る見通しだ。

タイでは2014年に軍事クーデターがあり、軍主導の暫定政権が発足した。

新憲法案は二院制の上院議員を軍が任命し、従来は下院だけが担ってきた首相選出の手続きにも参加させる内容。国民投票で可決されれば、同国で20番目の憲法となる。

プラユット首相は民政復帰への一歩と位置付けるが、実質的に軍政を追認する案との批判が強い。草案策定の過程でも軍が実権を握り、自由な議論や批判は認められなかった。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのブラッド・アダムス・アジア局長は、軍事政権が法律による言動統制で新憲法案への反対意見を抑えつけ、国民投票に向けて国民の恐怖感をあおっていると主張。同国では「軍による抑圧が日常茶飯事になっている」と懸念を示す。

シンガポールの東南アジア研究所は、新憲法案が可決されればタイは「軍主導の半独裁国家」に向かうことになると指摘している。

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