サラ・アブデスラム容疑者、フランスへの移送が決定

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アブデスラム容疑者は3月18日、ブリュッセルのモランベーク地区で身柄を拘束された

アブデスラム容疑者は3月18日、ブリュッセルのモランベーク地区で身柄を拘束された

(CNN) ベルギーの裁判所は31日、パリ同時多発テロの実行犯の1人サラ・アブデスラム容疑者(26)をフランスに移送することを認める決定を下した。

ベルギーとフランスの当局は今後、移送方法について検討する。31日の時点で移送の日時は明らかになっていない。

アブデスラム容疑者は昨年11月13日に発生したパリ同時多発テロの実行犯10人の1人とされる。事件以降、指名手配されていたが、3月18日にベルギーのモランベーク地区で銃撃戦の末、身柄を拘束された。モランベークはブリュッセル郊外の貧しい地区で、他にもテロ容疑者が拠点にしていた例がある。

当局はアブデスラム容疑者が黒い車を運転し、事件現場となったパリのスタジアムに3人の自爆テロ犯を運んだ可能性があるとみている。

また捜査関係者は、アブデスラム容疑者自身も自爆用ベルトを身につけていたとみている。このベルトは後にパリの路上で発見されたが、採取された汗のDNAがアブデスラム容疑者のものと一致した。

アブデスラム容疑者は仲間を呼んでベルギーまで運んでもらったとみられている。事件直後はまだ容疑者とはみられていなかったため、途中の警察の検問も通過を許された。

逮捕直後はベルギー警察に協力する一方でフランスへの移送を拒んでいた同容疑者だが、22日にブリュッセルで自爆テロ事件が起きて以降は態度を変え、警察への協力をやめ、早期の移送を望んでいたという。

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