米軍艦、中国の人工島12カイリ内を航行へ 南シナ海
ワシントン(CNN) 南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島の岩礁で中国が建設している人工島から12カイリ(約22キロ)内の海域を、米海軍の駆逐艦が近く航行するとの見通しが明らかになった。米国防総省の情報筋がCNNに明らかにした。
この話は、ロイター通信が最初に伝えていた。
米軍の情報筋がCNNに語ったところによれば、駆逐艦は24時間以内、早ければ26日夜(日本時間27日午前)のうちにも人工島付近を通過する見通し。何らかのトラブルが発生した場合に備え、上空の国際空域から哨戒機が監視する。中国には通告していないが、トラブルは予想されていないという。
カービー国務省報道官は、公海における航行の自由を示すための作戦だと説明。「こうした作戦は私自身、海軍時代に何度も経験している」「航行の自由を守るために影響力を行使することは、海軍の存在意義のひとつだ」と述べた。
同報道官はさらに「公海航行の自由というのはつまり、ある国が公海を航行する際、別の国に相談する必要がないということだ」と強調した。