米国で発症のエボラ患者、搬送した救急隊員らを隔離

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エボラウイルス=CDC提供

エボラウイルス=CDC提供

ジョージア州アトランタ(CNN) 西アフリカ・リベリアから米国に入国した後でエボラ出血熱と診断された患者がテキサス州ダラスの病院に入院した際、この患者を搬送した救急隊のメンバーが、隔離病棟に収容された。今のところ、どのメンバーにも症状はみられないという。ダラス市長の補佐官がCNNに語った。

この患者は20日に米国に到着し、その4~5日後に発症。28日に入院した。米疾病対策センター(CDC)のフリーデン所長は会見で、患者が米国人かどうかを明らかにしなかった。「かれ(he)」という言葉を何度も使ったが、男性だとは明言していない。

フリーデン所長は患者について「親族を訪ねて来た。米国内に住む親族の家に滞在していた」と説明した。ダラス市当局は、患者が「1週間前にリベリアからダラスへ移ってきた」と述べた。

テキサス州のペリー知事は10月1日にダラスで記者会見を予定している。

患者が乗った救急車はその後引き続き2日間使われていたが、同市の報道担当者は「ほかの患者が感染しないよう、決められた手順に従って消毒が行われた」と強調した。

エボラ出血熱は症状が出るまで周囲に感染しないため、患者と同じ飛行機内にいた乗客にうつった恐れはないという。

フリーデン所長によると、CDCは感染国ギニア、シエラレオネ、リベリアやナイジェリアの最大都市ラゴスの空港当局と協力して、出発便の乗客全員の体温を調べ、発熱している場合はエボラ出血熱にかかっていないことが確認されるまで搭乗を禁止する措置を取っている。しかし今回のように、発症前の患者が出国する可能性を排除することは困難とされる。

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