ウクライナで多国間軍事演習 仏、ロシアへの艦船納入を中止

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ウクライナ東部停戦への道筋か

エストニア・タリン(CNN) ウクライナ東部地域へのロシア軍の本格侵攻も指摘される中で、ウクライナの国家安全保障防衛会議は3日、国内で今月下旬、多国間軍事演習を実施すると発表した。米国や他の北大西洋条約機構(NATO)加盟国などが参加する。

参加人員は米国が200人。この他、計約1000人がウクライナ、アゼルバイジャン、英国、カナダ、グルジア、ドイツ、ラトビア、リトアニア、モルドバ、ノルウェー、ポーランド、ルーマニアとスペインから派遣される。

英国でのNATO首脳会議への出席に伴い、エストニアを訪れたオバマ米大統領はエストニア大統領と会談し、米国はNATOの作戦の一環としてバルト海諸国に将兵と航空機を追加派遣するとも発表。これら将兵らはバルト海諸国で順番に任務をこなすことになる。

ウクライナはNATO構成国ではないが、ロシアとの対立をにらみ加盟への政治的手続きを進める構えを見せている。

一方、NATOに加入するフランス大統領府は4日までに、ロシアへの大型強襲揚陸艦1隻の引き渡しを中止すると発表した。仏は2011年の契約に基づき、同揚陸艦2隻をロシアに売却する予定だった。

仏大統領府は声明で、ウクライナ東部情勢をめぐり停戦の機運が芽生えているものの、実現に当たっては確認すべきことなどが依然存在すると指摘。この段階で強襲揚陸艦の納入を進めることは認められないと述べた。

仏によるロシアへの揚陸艦輸出は、ウクライナ危機が深まる中で米欧から批判も出ていた。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]