調査捕鯨に中止命令、日本は順守するのか

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(CNN) オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)が、南極海で日本が行っている調査捕鯨は科学的な調査とは認めらないとの判断を示したことについて、米ストーニーブルック大学のブルーオーシャン研究所長カール・サフィナ氏がCNNに意見を寄稿した。日本は欧米の文化を取り入れて来た歴史にならい、古い文化を捨てるべきだとの主張を展開している。

サフィナ氏はICJの判決を歓迎し、「日本の『科学的』捕鯨はたわ言だったとICJが認定した」と解釈。日本が判決に従うと表明していることについても、「日本は歴史的に、国際的な意向の限界点を逸脱してルールを曲げる創造性を発揮してきた。当局も捕鯨業者もまずクジラを殺すことが先決で、理屈は二の次になっているようだ。捕鯨に無意味な変更を加え、漁を続ける言い訳にされとしても不思議はない。あるいは判決は南極海の調査捕鯨のみが対象で、太平洋での捕鯨には当てはまらないと言い出す可能性もある。またはノルウェーやアイスランドのように、単純に捕鯨禁止を無視するかもしれない」と主張する。

捕鯨に反対する理由としてサフィナ氏は、過去60年の間に南半球で約200万頭のクジラが殺されたと述べ、大型クジラのほとんどは頭数が回復していないと指摘。さらに、クジラに苦痛を与えずに殺す方法が存在しないことや、「値段は鶏肉の約10倍もする。クジラの肉がなくなっても餓死する人はいない」ことを挙げた。

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