カタルーニャ独立問う投票、来年11月に実施か スペイン
マドリード(CNN) スペイン北東部カタルーニャ自治州の与党など4党は12日、来年11月にスペインからの独立の是非を問う住民投票を計画していると発表した。4党は独立支持派で、カタルーニャ州議会では過半数の議席を占めている。
スペイン政府は17ある自治州のいずれの分離独立も憲法違反だとの立場を貫いており、この住民投票にも反対している。ガリャルドン法相は同日、「投票は実施されない」と述べた。
独立支持派も、住民投票の実現に向けて解決すべき課題が多い点は認めている。カタルーニャ自治州のマス首相の報道官は「中央政府と開かれた交渉を行いたい。スペイン国家は、この問題を見て見ぬ振りはできない」と述べた。マス氏は住民投票計画をとりまとめた中心人物だ。
住民投票は「カタルーニャが国家になるべきか」をまず問い、続いて「その国家に独立を望むか」を問うという。
バルセロナを州都とするカタルーニャは、スペインの中でも経済力の大きな地域だ。昨年と今年の9月11日には、自決権を求める大規模なデモが行われている。
世論調査によれば、カタルーニャでは自決権を求める住民の割合が過半数を大きく上回っている。だが独立に関しては、賛成がかろうじて50%を上回る程度だとの調査結果も出ている。