ドライブイン式売春施設がスタート スイス

2013.08.27 Tue posted at 12:10 JST

[PR]

(CNN) スイス最大の都市チューリヒに26日、車に乗ったまま利用する「ドライブイン」式の売春施設が開設された。売春に従事する女性の労働環境を改善するため、市の社会福祉当局が進めている事業だ。

売春施設は同市内の旧工業地域、ジールカイに総工費240万スイスフラン(約2億5600万円)で建設された。ガレージのような部屋が9室連なった構造だ。安全対策として非常ボタンを付け、警備員を配置した。

チューリヒ市社会福祉当局の担当者は、「市内の路上で横行する不衛生な売春に比べ、人目につかず安全な場を提供できる」と強調した。売春をめぐっては道徳上、倫理上の是非を問う議論もあるが、「ビジネスと割り切ったうえで人道面を重視した」という。

2012年に実施した住民投票では、施設設置に賛成する票が52%を占めた。

毎晩約30~40人の女性が、使用料5フランを支払ってこの施設で働く見通し。営業時間は午後7時から午前5時まで。車で来場した顧客は女性側とサービス内容や料金を話し合ったうえで入室し、サービスを受ける。女性を外へ連れ出すことはできない。

施設内には女性らが利用できるシャワーやトイレ、台所、洗濯機が完備され、ソーシャルワーカーによる相談室がある。婦人科医が週1回健診に訪れ、ドイツ語の速習や護身術の講座も開かれる。

スイスでは売春が合法とされ、売春従事者は自営業者として課税の対象になる。「性労働者の自立を促すのがわれわれの目標」と、同担当者は語る。売春施設の設置は同市が初めてではなく、前例としてオランダ・ユトレヒトに1986年から設けられている同様の施設なども視察したという。

メールマガジン

[PR]