アシアナ機の進入速度、目標値を大幅に下回る 米NTSB

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アシアナ機墜落の瞬間がカメラに

(CNN) 韓国アシアナ航空の旅客機が米サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗して炎上した事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)は8日の記者会見で、同機が空港に接近した際の速度が、目標速度を大幅に下回っていたことが分かったと発表した。

NTSBのデボラ・ハースマン委員長によると、滑走路へ進入する際の速度は時速約254キロが目標とされているが、アシアナ機が着地した時の時速は約196キロ、着地16秒前の高度200メートルの地点では約218キロだった。

システムからは着地4秒前に失速警報が出ており、この警報が出た時は機体を降下させて出力を上げるのが一般的だという。しかし同機は既に地面に近づき過ぎていてそれ以上降下できなかった。ただ、出力は着地直前に上がっていたという。

NTSBと韓国の当局は、同機に乗っていたパイロット4人から事情を聴いているが、ハースマン氏は「まだ分からないことがあまりに多く、パイロットの過失と結論付けるのは時期尚早」と話している。

この事故では搭乗していた307人のうち、後部座席に座っていた中国の生徒2人が死亡した。このうち1人は緊急車両にひかれた可能性があると報じられたことについてハースマン氏は「まだ調査中」としたうえで、「検視の結果がまだ出ておらず、事実関係がそろわない段階で結論は出せない」と述べた。

負傷して病院に運ばれた182人のうち6人は、8日の時点で依然重体となっている。

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