汚職撲滅や海洋権益など強調、中国総書記が共産党大会で演説

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(CNN) 中国共産党の次期指導部などを決める第18回党大会が8日、北京の人民大会堂で開幕した。大会では胡錦濤(フーチンタオ)総書記(国家主席)が退き、習近平(シーチンピン)国家副主席が総書記となる新たな布陣が決まる見通し。

胡主席は開幕後の報告で、汚職対策が失敗すれば共産党や国家の崩壊を招きかねないと警告し、万全な措置を講じるよう訴えた。中国では今年、共産党の新指導部入りが有力視された重慶市委員会前書記、薄熙来(ポーシーライ)氏が妻の殺人事件への関与などに絡み党籍や全国人民代表大会(全人代)資格がはく奪される政治醜聞が発覚。前書記は現在、刑事捜査の対象となっている。

主席はまた、前途には幾多の困難や問題が存在しているとし、食料の安全性、保健衛生、法の統治の確立などに言及した。海洋資源を開拓し、権利と利益を守るため中国が海洋大国となる必要性を強調した。日本やフィリピン、ベトナムと争う島しょの領有権論争を踏まえた発言ともみられる。

党大会には中国全土から代表2200人以上が出席。党中央委員会に加わる200人余の委員を選出する。党中央委は、最高決定機関ともなっている政治局員や政治局常務委員を選ぶ。

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