中国における「政治腐敗」 何が問題か

2012.10.30 Tue posted at 09:00 JST

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(CNN) 中国の温家宝(ウェンチアパオ)首相の一族が首相就任後に27億ドル(約2100億円)もの巨額な蓄財をしたと米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。中国当局は同紙のサイトへのアクセスを遮断したと報じられているが、中国国内でもこの話は野火のように広がり、様々な方法で論じられている。

汚職は、どの国であってもまさしく問題ではあるのだが、今回の件で明らかになったのは、中国が特に汚職にまみれているということではなかった。そうではなく、今回の報道で浮き彫りになったのは、過去何年にもわたり多くの人々にとっての疑問だったことに対する答えだった。その疑問とは、すなわち、発展途上国にとって頭痛の種である汚職のようなものに、中国は概して免疫があるのではないか、というものだ。

確かに、たいていの場合、インドにおける悲惨な汚職の現実と比べると、中国には円滑に動く官僚機構が存在しているように見えてきた。この見方には、いくばくかの真実が含まれている。中国の方が、官僚機構はきちんと動いているし、ライセンスや許認可などに関してはインドよりも腐敗が少ないといえるだろう。

しかし、今回の報道が浮き彫りにしたのは、中国には違った種類の広範囲な汚職が存在しているということだ。密接につながった人々が、政府からの融資や投資、ライセンスに関して優遇措置を受ける。中国の目を見張るような経済成長のおかげで、そういった力添えは最終的に数億ドルもの大金に化けることにもなる。どこかの許認可を獲得するためにやり取りされる紙袋の中の現金などよりもはるかに大きな額となるのだ。

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