子どもの発育阻害は「静かなる危機」 デービッド・ベッカム氏が特別寄稿

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難民キャンプで食事を取る親子=2012年、ケニア

難民キャンプで食事を取る親子=2012年、ケニア

そういった解決策の中には、妊婦に適切な栄養を取らせることや生後6カ月の間は母乳で育てること、ビタミンAのサプリメントを含む適切な栄養を子どもたち摂取させることなどが挙げられる。

良い知らせは、昨年だけでも、ますます多くの国が、発育阻害を減らすための取り組みを進めていることだ。私たちは今、それ以外の国の政府にも同様の取り組みを行うよう促すことが必要だ。私は、ユニセフやそのパートナーが、どのようにして子どもや母親の命を救うための支援を行っているかを直接目にしているが、さらなる支援が必要だ。

8月のロンドン夏季五輪開幕の前日、私は英国のキャメロン首相と会って、子どもの栄養失調や発育阻害に重点的に取り組むよう要請した。

私は、キャメロン首相や世界各国の指導者に対して、この危機に対処することを求めた、60を超えるユニセフの大使や著名な支持者、1万7000の公の支援者が署名した手紙を届けた。全ての眼差しが夢を実現しようとするスポーツ選手の上に注がれるなか、同じように、ただ夢を実現できるようになりたいと願う世界中の何百万という子どもたちを支援するよう求めるにはぴったりのタイミングだった。

デービッド・ベッカム氏は、世界的なスポーツ選手であり、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドや、スペインのレアル・マドリード、米国のロサンゼルス・ギャラクシーなどのサッカーチームでプレーした経歴を持つ。ベッカム氏はまた、ユニセフ(国連児童基金)の親善大使を務めており、慈善活動などにも携わっている。

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