メキシコ大統領が嘆き節 集団脱走頻発で
(CNN) メキシコ北部コアウイラ州ピエドラスネグラスの刑務所から129人の受刑者がトンネルを使って脱走した事件を受け、メキシコのカルデロン大統領は18日、同事件について「嘆かわしい」と語った。同国では犯罪組織の摘発が進む中、増加する受刑者の管理体制が問題となっている。
大統領は短文投稿サイト「ツイッター」上で、「過去6年間で1000人を越す受刑者が州の刑務所から脱走している。連邦の刑務所からは1人もいないのに」と述べた。
同国では2010年12月に、米国境に近い北部ヌエボラレドで151人が脱走する事件が発生。今年2月にはヌエボレオン州モンテレイの刑務所から30人が脱走するなど、受刑者の管理が問題となっている。
メキシコ当局は今回の脱走事件を受け、国境を閉鎖するなど受刑者の行方を追っている。当局は、懸賞金をかけて脱走者の拘束につながる情報の提供を呼びかけている。
当局は脱走した受刑者数を当初132人と発表していたが、その後3人が刑務所内の別の場所に隠れていたことがわかり、129人に修正した。