米海兵隊員に懲役7年の判決、沖縄での性的暴行で
(CNN) 沖縄で女性の首を絞め、性的暴行を加えたとして有罪判決を受けた米海兵隊員に対し、懲役7年の判決が下された。日本の地方裁判所がCNNに明らかにした。
共同通信によると、海兵隊上等兵のジャメル・クレイトン被告(22)は、2024年5月に20代の女性をレイプしようとした際に首を絞めた罪で起訴された。クレイトン被告は無罪を主張し、性的な意図や身体的暴力を行使したことを否認した。
被告の裁判は、沖縄に駐留する米軍関係者に対する一連の刑事告発のうちの最新事例。海外最大級の米軍基地を含む32の米軍施設を抱える沖縄諸島は、長年にわたり米軍駐留に反対する地域住民の抗議活動の中心地となってきた。
NHKの報道によると24日の判決は、検察側が犯行を極めて危険かつ悪質で、被害者の生命を危険にさらす可能性があったと判断したことを受けて下された。
裁判を担当した那覇地方裁判所の小畑和彦裁判長は、「女性は実際に体験していないと語りえないような具体性、迫真性をもって事実関係を証言していて、高い信頼性が認められる」と指摘した。NHKが報じた。
共同通信によると、身元が明らかにされていないこの女性は、事件発生直後に警察に通報。友人にも事件のことを伝えていた。
検察側はクレイトン被告に懲役10年を求刑したが、弁護側は女性の証言には多くの疑問点があり、信頼性に欠けるとして無罪を主張していた。NHKが報じた。
第3海兵師団の報道官はCNNへのメールでクレイトン被告の有罪判決を確認した。
「今回の行為は海兵隊の価値観を反映するものではなく、大多数の海兵隊員が日々遵守している規範を体現するものでもない」と、この報道官は述べた。
さらに、海兵隊は捜査に関して日本の当局に協力し、干渉することなく「裁判手続きを監視した」と付け加えた。
沖縄では最近、クレイトン被告の事件以外にも、地元住民の注目を集める事件が相次いでいる。昨年12月には、未成年少女を誘拐・レイプした罪で25歳の米兵が懲役5年の判決を受けた。