極右活動家のルーマー氏、バンス米副大統領とホワイトハウス関連施設で会談 情報筋
(CNN) 極右活動家のローラ・ルーマー氏が3日午前、ホワイトハウスの関連施設を訪れ、バンス米副大統領と非公式に会談した。会談の件に詳しい3人の情報筋がCNNに明らかにした。ルーマー氏は過去に投稿した動画の中で2001年9月11日の同時多発テロを「内部の犯行」と主張したことのある人物。
両氏による一対一の会談は非公開の形式を取り、ホワイトハウスに隣接するアイゼンハワー行政府ビルで行われた。情報筋らは会談の実質的な内容について共有していない。情報筋らによれば、ルーマー氏はこの日、トランプ大統領には会うことなくホワイトハウスの敷地内を後にした。
これより前にルーマー氏がホワイトハウスを訪問したとされるのは4月だが、その後でホワイトハウスは同氏が忠誠心に欠けると指摘した国家安全保障会議(NSC)のスタッフ数人を解雇した。政権はまた、国家安全保障局(NSA)の長官と副長官も解任している。
ルーマー氏はCNNの取材に答え、3日にバンス氏に会ったことを確認したが、それ以上のコメントは控えた。
ネット上で忠実なフォロワーを抱えるルーマー氏は、トランプ政権に影響力を持つ人物。トランプ氏と直通電話で話し、個人的な決定にも影響を与えていることで知られるが、現時点でホワイトハウスの記者証は手にしていない。
最近CNNのインタビューに答えたルーマー氏は、「私がホワイトハウス内部の人間の忠誠心について質問するのではないかという懸念があるのだと思う」と指摘。ホワイトハウス側はそうした自分の質問が国内外に発信されるのを恐れているのだと示唆した。
ルーマー氏から公然と批判された後、当時のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)はその役職を追われた。ルーマー氏はウォルツ氏が人材選択を誤ったと非難していた。
より最近では、米航空宇宙局(NASA)のジャレッド・アイザックマン次期長官の指名撤回についても意見を表明。この中でルーマー氏はアイザックマン氏の実績を称賛し、ホワイトハウスが同氏の指名に動かない理由に疑問を呈している。