米大統領暗殺の脅迫状でっち上げ、移民に罪着せようとした男を訴追 被害者の移民は強制送還の恐れ

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トランプ大統領を脅迫する内容の手書きの手紙/From the US Department of Homeland Security

トランプ大統領を脅迫する内容の手書きの手紙/From the US Department of Homeland Security

(CNN) 強盗や傷害の罪に問われている米ウィスコンシン州の男が、被害者の移民男性に罪を着せて強制送還させる目的で、この男性の執筆を装ってドナルド・トランプ大統領暗殺の脅迫状をでっち上げたとして訴追された。

ウィスコンシン州検察によると、デミトリック・スコット被告は2023年に起きたラモン・モラレスレイエスさんに対する傷害や強盗の罪で起訴された。被害者のモラレスレイエスさんは、スコット被告の裁判で証言に立つ予定だった。

検察によると、スコット被告はこの事件に関連してモラレスレイエスさんを陥れようとしたことを認めた。ミルウォーキー警察の調べに対しては、モラレスレイエスさんの名でトランプ大統領暗殺の脅迫状を書き、封筒に入れて投函(とうかん)したことを認めたとされる。

移民税関捜査局の担当者が5月に手紙を受け取っていた(画像の一部を加工しています)/From the US Department of Homeland Security
移民税関捜査局の担当者が5月に手紙を受け取っていた(画像の一部を加工しています)/From the US Department of Homeland Security

モラレスレイエスさんは、スコット被告が捏造(ねつぞう)したこの脅迫状のために逮捕され、移民税関捜査局(ICE)に拘束された。4日には強制送還に向けた審理が予定されている。

この事件をめぐって米国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官らは、モラレスレイエスさんがはめられた可能性が浮上していたにもかかわらず、「大統領を暗殺すると脅した不法外国人が捕まった」などと大々的に発表していた。その後も訂正は出していない。

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