小型機墜落、現場特定にスマートウォッチが一役買う 米モンタナ州
(CNN) 米モンタナ州ウェストイエローストーン近郊の深い森林に墜落した小型機をめぐり、犠牲者の一人が着用していたスマートウォッチの位置情報が救助隊による墜落現場特定の助けとなったことがわかった。当局が21日に明らかにした。
ガラティン郡保安官事務所の発表によると、現場で機内にいた3人全員の死亡が確認された。
犠牲者は、テネシー州出身の60歳と23歳、ユタ州出身の55歳の3人だった。
保安官事務所によれば、機体は17日の深夜にウェストイエローストーン空港を離陸したが、目的地には到着しなかった。
18日午後、運輸省から航空機の位置が不明との連絡があった。
保安官事務所によると、数分後、2機の捜索機が派遣され、乗客のひとりが装着していたスマートウォッチの位置情報に基づき、町の南にある森林地帯で墜落現場を特定した。
捜索隊は上空から機体の残骸を発見し「密林に墜落した」と説明した。地上の救助隊が険しい地形を踏破して現場に到達した。
救助隊は搭乗していた3人全員が死亡したことを確認。遺体は収容され、郡検視官に引き渡された。
連邦航空局(FAA)と国家運輸安全委員会(NTSB)が事故原因を調査している。
当時の現地の気象は、突風が吹き、夜間は冷え込んだという。