政府は課題解決にもっと尽力すべきとの回答史上最高に、民主党への懐疑心も上昇 CNN世論調査

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(CNN) 米国民の10人中4人以上が、共和党と民主党のどちらも物事を成し遂げられない、あるいは強力なリーダーシップがないと考えていることがわかった。こうした広範な疑念にもかかわらず、両党の間には重要な違いがあると感じている国民が増えている。調査会社SSRSが実施したCNNの世論調査で明らかになった。

第2次トランプ政権発足から数カ月がたち、世論が落ち着きを取り戻しつつある時期に行われたこの世論調査では、政府が問題解決のためにもっと尽力すべきだと回答する国民の割合も過去最高に達した。連邦政府の役割に対する自分の見解をどちらの党が最もよく反映しているかについて国民の意見は二分されており、3分の1はどちらの党も反映していないと回答している。

民主党支持者の間で同党の有能さに対する懐疑的な見方が広がる中、共和党は複数の主要な分野で優位に立つ。ただし、つねに国民の最大の関心事として挙げられる経済問題に関してその優位性は縮小している。

政党間の相違の拡大

米国民は、共和党と民主党が描く国の展望は非常に対照的だと認識している。81%が両党の間に重要な違いがあると回答しており、2年前と比べ、支持政党、年齢、学歴を問わず増加している。両党が「ほぼ同じ」と回答した人はわずか18%で、2002年の調査時の約3分の1から減少した。

一方で「物事を成し遂げる政党」「強い指導者を持つ政党」または「変化を起こす政党」だと思う政党はどちらかとの質問には、10人中4人以上がどちらの政党も当てはまらないと答えている。

国民の58%は、政府が国の課題解決のためにもっと尽力すべきだと考えていることも分かった。これは、CNNが30年以上にわたって実施してきた世論調査で過去最高の数字だ。

どちらの政党も特に強力または有能とは見なされていないものの、民主党に対する懐疑的な見方は強まっている。共和党のほうが「強い指導者がいる」と考える人ははるかに多く、この表現が共和党に当てはまると回答した人は40%、民主党に当てはまると回答した人が16%にとどまった。共和党を「物事を成し遂げられる党」と見なす割合が36%だったのに対して民主党は19%、共和党を「変革の党」と見なす割合は32%、民主党は25%だった。

今回の世論調査は、SSRSが5月5日から26日にオンラインと電話インタビューを組み合わせて実施した。対象は全国の成人2539人。誤差の範囲はプラスマイナス2.7パーセントポイント。

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