南アフリカの白人、トランプ米政権が難民認定 第1陣の59人が米国に到着

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米トランプ政権に難民と認定された南アフリカの白人59人が12日、ワシントン・ダレス国際空港に到着した/Pool

米トランプ政権に難民と認定された南アフリカの白人59人が12日、ワシントン・ダレス国際空港に到着した/Pool

(CNN) トランプ米政権に難民と認定された南アフリカの白人59人が12日、米国に到着した。トランプ政権は今後、さらに多くの白人を受け入れる見通し。

米首都近郊のワシントン・ダレス国際空港に到着した一行は、クリストファー・ランドー国務副長官とトロイ・エドガー国土安全保障省副長官の出迎えを受けた。

トランプ政権は南アフリカの白人が差別を受けたとして難民と認定しただけでなく、認定の手続きも迅速化させている。一方で、それ以外の難民については、紛争や飢餓から逃れてきた人々も含めて、受け入れを一時的に停止している。

南アフリカの白人のみを無期限の受け入れ停止から除外する政策は、南ア政府や難民支援団体の非難の的になっていた。

ランドー国務副長官は南アフリカの白人について「非常に深刻ではなはだしい集中的な脅威にさらされている」と主張し、南アフリカ政府は対応を怠っているとして批判した。

南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は12日、米国へ渡航する白人は「難民の定義に当てはまらない」と指摘。「逃亡した人々は迫害されたり追い詰められたりひどい扱いを受けたりしたわけではない」「出ていく表向きの理由は、我が国の憲法にのっとって起きている変化を受け入れたくないからだ」と語った。

難民支援団体の代表は「本当の難民が取り残され続ける中で、難民受け入れを装った人種差別的な移民政策」と位置づけ、「大きな問題は、世界のそれ以外の場所から来た難民が全て保護を拒まれていることだ。世界には戦争や迫害によって母国を離れるしかなかった何百万もの難民がいて、この集団よりもはるかに保護を必要としている。この集団は私の知る限り、南アフリカからの脱出を強いられた人は一人もいない」と話している。

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