トランプ氏、米中通商協議で「大きな進展」 初日の協議終え
(CNN) トランプ米大統領は10日、SNSのトゥルース・ソーシャルで、米中通商協議で「大きな進展があった」との見解を示した。トランプ氏の巨額関税で引き起こされた貿易戦争は緩和に向かう可能性も出ている。
トランプ氏はトゥルース・ソーシャルに「スイスで今日、中国と非常に良い会合を持った。多くの事柄が協議され、合意に至った。友好的だが建設的な方法で、全面的なリセットについて交渉した。米中両国の利益のため、中国の門戸が米国企業に開かれることを期待する」と投稿。続けて「大きな進展があった!!!」と書き込んだ。
トランプ氏の発言が出るのは、スイスのジュネーブで米中当局者が初日の協議を行ってから初めて。米国側の参加者にはベッセント財務長官やグリア通商代表部(USTR)代表が含まれる。事情に詳しい情報筋はCNNに対し、協議は11日も続く見通しだと明かした。
ベッセント氏は今週、今回の協議で大きな通商合意がまとまることは期待しないよう国民に注意を促したものの、交渉の重要な一歩であることは認めていた。
中国国営中央テレビ(CCTV)は短い報道で、中国側は何立峰(ホーリーフォン)副首相が協議を主導していると伝えた。
米国は中国からの輸入品の大半に少なくとも145%の関税を課し、中国は125%の対抗関税をかけている。物流の専門家によると、この結果、米中間の貿易は急減しているという。
トランプ氏は9日、ベッセント、グリア両氏がスイスへ出発した数時間後、中国製品への関税を80%に引き下げる可能性を示唆し、中国に対し「米国に市場開放せよ」と要求。トゥルース・ソーシャルに「中国への関税は80%が妥当だと思われる! ベッセント氏次第だ」と書き込んでいた。