トランプ氏、アルカトラズ刑務所の再開を指示 「凶暴な犯罪者」収容
(CNN) トランプ米大統領は4日、SNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、米連邦刑務所局(BOP)に対し、連邦捜査局(FBI)や国土安全保障省(DHS)と協力し、サンフランシスコ沖の島にあるかつての刑務所アルカトラズを大幅に拡張・再建して再開し、「米国で最も冷酷で凶暴な犯罪者」を収容するよう指示したと明らかにした。
トランプ氏は投稿で「犯罪者や凶悪犯、職務遂行を恐れて不法入国した犯罪者を追放することを認めない裁判官に、これ以上人質にされることはない。アルカトラズの再開は法と秩序、正義の象徴となる」と述べた。
アルカトラズは約30年にわたり連邦の刑務所として運用された後、1963年に閉鎖された。連邦刑務所局によると、当時は維持費が他の連邦刑務所より大幅に高かった。
修復と維持管理だけで推計300万~500万ドルが必要とされ、この中に日々の運用費用は含まれていない。運営には他の連邦刑務所の3倍の費用がかかっていたという。
現在、同島は米国立公園局が管理する観光地で、年間約120万人が訪れる。アルカトラズは86年に国定歴史建造物に指定されたが、所有者の要請や内務長官の判断で指定が取り消される可能性もある。
こうした構想は、トランプ氏が2期目就任直後に移民をキューバにあるグアンタナモ米軍基地へ送る大統領令に署名した際、長男のトランプ・ジュニア氏がX(旧ツイッター)で「これは素晴らしいアイデアだ。アルカトラズも再開すべきでは?!」と投稿したことでも取り沙汰されていた。