ウクライナ大統領、トランプ氏とのバチカンでの会談 これまでで「最高」
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は、ローマ教皇フランシスコの葬儀のために先月訪問したバチカンでのトランプ米大統領との会談について、これまでで「最高」のものだったと振り返った。ゼレンスキー氏によれば、両首脳は米国による制裁やウクライナの防空態勢について協議した。
米国がウクライナに対する支援を縮小し、和平交渉への関与を放棄するのではないかとの懸念が高まるなか、バチカンでの短時間の会談はウクライナにとって極めて重要なタイミングで行われた。
米国もウクライナもバチカンでの会談について前向きなものだと一定の評価を示している。2月に米大統領執務室で衝突して以降、両首脳が直接会談したのはバチカンが初めてだった。その後、トランプ氏はロシアのプーチン大統領が和平を望んでいるのかどうかについて疑問を呈した。こうした発言は、トランプ氏がプーチン氏に対する忍耐を失いつつあることを示す新たな兆候だ。
ゼレンスキー氏は2日、記者団に対し、「トランプ大統領との会談のなかで最も良い会談を持てたと信じている」と語った。ウクライナ大統領府が3日に発言内容を発表した。「最も短かったかもしれないが、最も内容が濃かった」
ゼレンスキー氏は、米国の制裁について話し合ったとしたが、詳細については明らかにしなかった。この問題に対するトランプ氏の発言は「非常に力強い」ものだったという。ウクライナの防空態勢を強化したいとの意向を改めて伝えたほか、米国製の兵器を購入する機会にも期待を示したという。
ゼレンスキー氏は、30日間の停戦が「正しい第一歩」であり、両国ともそちらへ向かうことでトランプ氏と合意したと述べた。
米国とウクライナは4月30日、重要な鉱物協定に署名した。この協定はトランプ氏が大統領職に復帰した今年1月以降、両国がまとめようと取り組みを進めていた。