米ウクライナ資源協定は「バチカン会談の成果」、ゼレンスキー大統領
(CNN) ウクライナと米国が4月30日に結んだ、ウクライナでの資源開発を含む経済協定について、同国のゼレンスキー大統領は5月1日、バチカンで行ったトランプ米大統領との会談の「最初の成果」だと述べた。
両首脳は先月26日に行われたローマ教皇フランシスコの葬儀の前に短い会談を行った。公開された会談の写真には、両氏がサンピエトロ大聖堂で側近もつけずに身を寄せ合って緊密に話し合っている様子が写っていた。ゼレンスキー氏によると、会談では協議してきた協定を締結する用意があることを伝えたという。
ゼレンスキー氏は協定について、「投資の機会を生む、真に対等なパートナーシップ」だと説明。また、この協定ではウクライナが米国に対して債務を負うことは一切なく、共に収益をあげることができるとした。
ゼレンスキー氏はバチカンでの会談は「有意義だった」と述べ、詳細には触れずに「他の成果についても楽しみにしている」と語った。
協定には、ウクライナに共同の投資ファンドを設立するのと引き換えに、米国はウクライナの資源を採掘する権利を得ることが盛り込まれている。協定は米国の経済的利益と、ウクライナが求める安全保障を包括する方法と見られているが、米国がウクライナの安全を保証する具体的な文言は盛り込まれていない。