米NY州の民事詐欺訴訟、保証金納付の期限迫る トランプ氏はパニック状態と情報筋

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関係筋によると保証金納付の期限が迫る中、トランプ氏がパニック状態に陥っているという/Justin Sullivan/Getty Images/File

関係筋によると保証金納付の期限が迫る中、トランプ氏がパニック状態に陥っているという/Justin Sullivan/Getty Images/File

(CNN) トランプ前米大統領と関連企業の不正をめぐる民事訴訟でニューヨーク州地裁が巨額の支払いを命じた問題で、控訴に必要な巨額の保証金を納める期限が迫る中、トランプ氏がパニック状態に陥っていることが21日までに分かった。同氏の考えに詳しい多くの情報筋が明らかにした。

トランプ氏の弁護士らは18日、同氏が4億5400万ドル(約680億円)の保証金を引き受ける意向の保険会社を見つけるのに苦慮しているのを認めていた。トランプ氏は非公式にではあるが、保険会社チャブがこれを引き受けると期待を寄せていた。同社は 米女性作家ジーン・キャロル氏の名誉毀損(きそん)訴訟をカバーする控訴保証金9160万ドルを引き受けたが、この数日の間にトランプ氏の弁護士らに対し、ビジネス詐欺訴訟での保証金を引き受ける選択肢はないと告げた。

トランプ氏の弁護士チームはこれまで裕福な支持者を探し求めた他、すぐに売却可能な資産の検討も進めてきた。秋の大統領選で共和党からの候補指名を確実にしたトランプ氏だが、今月25日に期限を迎えることで生じ得る印象については一段と懸念を強めている。長年にわたり自身をその富と結びつけてきた人物が財政危機に直面しようというのだからなおさらだ。

複数の情報筋がCNNに明らかにしたところによれば、トランプ氏は自身を提訴したニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官と制裁金の支払いを命じたアーサー・エンゴロン判事を依然として厳しく批判している。

19日には自らのソーシャルメディアで保証金の期限を巡り2時間に8回投稿し、自分が資金を出さなくてはならないことへの不満を吐露。このままでは資産を激安価格で売り払うことも余儀なくされると訴えた。控訴に成功したとしても、それらが手元に戻ることはないだろうとも言い添えた。

「これで筋が通っていると言えるか? まさに魔女狩り、選挙介入だ!」(トランプ氏)

トランプ氏の選挙陣営も19日に声明を出し、「トランプ氏が提出した申し立ては、ニューヨーク州裁判所のアーサー・エンゴロン判事による不公正にして違憲、非米国的な判決の執行延期を意図している。これは腐敗した州司法長官が引き起こした政治的な魔女狩りに他ならない。この規模の保証金は法律の乱用であり、我が共和国の根本原理と矛盾する。ニューヨーク州における法の支配をも根底から傷つけるものである」と批判した。

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