シカとの衝突避け車が谷底に転落、酷寒の4夜耐え救出 米加州

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事故現場を調べる救急隊のメンバー/San Dimas Mountain Rescue Team

事故現場を調べる救急隊のメンバー/San Dimas Mountain Rescue Team

(CNN) 米カリフォルニア州のボールディー山近くの路上でトラックを運転していた女性がシカとの衝突を避けるためハンドルを切った際、車体が谷底に落ち、酷寒が襲う4夜を耐え続ける救出劇がこのほどあった。

女性はロサンゼルス近くに位置するボールディー山を縫う道路を走行中だった。同州サンディマス山岳救助隊によると、女性の車は斜面に沿って約250フィート(約76メートル)落下し、谷底の盛り土部分で止まっていた。

携帯電話も使えないなか、女性は大破した車内にあった物資でしのいでいたという。足首も骨折していた。現場近くを通りかかった漁師の男性が女性のかぼそい叫び声を聞き取って、その居場所を探っていた。女性のトラックは路上からは識別できない場所にあったという。

男性は地元テレビ局に、「彼女がどうやって苦難をしのいだのかは知らないが、車のハンドルはねじれていた」と説明。「頭をハンドルに打ったのに違いない」とし、トラック内には雨水を拾い集めるボウルも置かれていたと振り返った。

携帯電話がまだ通じない環境の中で到着する救急車に気づかせるため旗も使ったが、効果はなかったという。最後には森林監視業務のトラックを止めることができ、救助隊の派遣を要請できていた。

ロサンゼルス郡の消防航空作戦班が女性を現場からつり上げ、病院へ搬送していた。同山岳救助隊は、女性がもう一夜生き延びられたのかは判断がつかないきわどい状況に迫られていたことも明らかにした。

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