逆上した被告、裁判官に突進 2人が重軽傷 米ラスベガス裁判所

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逆上した被告、裁判官に突進 米

(CNN) 米ネバダ州ラスベガスの裁判所で開かれた暴行未遂事件の裁判で、刑の宣告を猶予する保護観察処分を認めない判断に逆上した被告の男が法廷で女性裁判官に襲いかかる事件があった。裁判所のカメラがその瞬間の映像をとらえていた。

同州クラーク郡の地方裁判所によると、デオブラ・レッデン被告(30)は身体的危害を伴う暴行未遂罪で起訴され、3日に判決を言い渡された。

レッデン被告側は裁判の中で、新しい仕事に就いて教育を再開する計画もあり、人生を取り戻そうとしていると主張。心の健康問題にも対応して「過ちから学ぼうとしている」と訴えた。

これに対し、メアリー・ホルサス裁判官はレッデン被告の前歴を読み上げて「ずいぶんたくさんありますね」と指摘。弁護側は、保護観察が認められれば無事に完了できると主張したが、ホルサス裁判官は「それは分かりますが、あの前歴では、別の経験をすべき時だと思います」と述べて保護観察を認めなかった。

この直後、レッデン被告が暴言を吐きながら裁判官席に飛び込んでホルサス裁判官に襲いかかった。ホルサス裁判官はレッデン被告に押し倒され、2人の姿はカメラの視界から消えた。

その場にいた係員らが取り押さえようとする間も、レッデン被告は暴言を吐きながら相手を何度も殴っていた。

床に倒れたホルサス裁判官は数分後に立ち上がり、頭を打ったと言っている様子だった。

クラーク郡検察は4日、ホルサス裁判官は打撲傷を負ったものの、大丈夫だと説明した。保安係員1人は重傷を負って入院したが、容体は安定しているという。

レッデン被告は法廷での事件に関して暴行などの罪に問われ、4日に出廷する予定だったが、CNN提携局のKTNVによれば裁判所への護送を拒否した。

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