小型機墜落を自作自演、ユーチューバーに禁錮6カ月 米

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ユーチューバーが自分の飛行機を墜落させる、FAAは「故意」と認定

(CNN) 小型機墜落の映像を自作自演して動画配信サイト「ユーチューブ」に投稿し、再生回数を稼ごうとした男に、禁錮6カ月の刑が言い渡された。

米ロサンゼルスの連邦地裁は4日、スノーボードの元五輪選手でもあるユーチューバーのトレバー・ダニエル・ジェイコブ被告(30)に量刑を言い渡した。

検察によると、ジェイコブ被告は2021年11月、自分が乗った小型機を故意に墜落させ、その場面を複数のカメラで撮影。同12月23日に映像をユーチューブに投稿した。

これに対して一部のユーザーから、同被告が最初からパラシュートを装着し、不時着を試みなかったこと、カメラと自撮り棒を持って脱出したことなどを指摘し、自作自演を疑う書き込みがあった。

国家運輸安全委員会(NTSB)は墜落の数日後、同被告に対して墜落現場には立ち入らず、当局に位置を知らせるよう指示した。だが同被告は、12月10日に国有林付近の現場を見つけてヘリコプターで残骸を回収し、少しずつ解体、廃棄して捜査の妨害を図ったという。

ジェイコブ被告は今年、証拠隠滅の罪を認めていた。検察はSNSやニュースに取り上げられて経済的利益を得るための行為だったと断じ、模倣犯罪を防ぐために実刑を科すべきだと主張した。

弁護側は、同被告がコロナ禍で孤立した生活を送る中で判断ミスを繰り返したものの、すでに罪を認めているとして執行猶予を求めた。

本人は判事への書簡で、民家や道路に墜落させないよう慎重に計画を立てたが、実行に移すべきではなかったと供述していた。

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