標高4千メートルの山に防寒装備なしで登山、足跡たどった救助隊がハイカー救出 米

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救助隊は降ったばかりの雪の上の足跡をたどって遭難したハイカーを発見した/From Chaffee County Search and Rescue North

救助隊は降ったばかりの雪の上の足跡をたどって遭難したハイカーを発見した/From Chaffee County Search and Rescue North

(CNN) 標高1万3000フィート(約4000メートル)を超す米コロラド州のロッキー山脈で、防寒具の装備が何もないまま登山していたハイカーが遭難した。救助隊は降ったばかりの雪の上の足跡をたどってこのハイカーを発見。命は助かったものの、重度の低体温症だったことを明らかにした。

コロラド州チャフィー郡捜索救助隊の発表によると、「悪天候に見舞われたとき、このハイカーには何の備えもなかった。水を切らし、食料はなく、着ていたのは綿のパーカーのみで、防寒の術はなかった」。

暗くなって体温が急激に下がる中で、ハイカーは来た道を戻るよりも、道路を目指して雪崩でできた斜面を下る方が最善だと考えたという。

約25人の捜索救助隊は、激しい吹雪の中で出動し、9日午前0時42分ごろ、降ったばかりの雪の上に足跡を発見。この足跡をたどって午前2時ごろ、不審な形の岩を見つけた。調べてみると、岩に見えたのは、まっすぐ座った姿勢で雪に覆われた捜索対象の人物だった。

捜索隊は3時間かけてハイカーを温めた後、下山を開始した。最初はロープを使って降ろしていたが、やがてハイカーが自力で歩けると判断して、救急車が待機している場所まで歩いてもらったとしている。

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