中国との「制御不能となる不測の事態」を危惧、米国防長官

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オースティン国防長官が、対中関係への懸念を表明した/Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc./Getty Images

オースティン国防長官が、対中関係への懸念を表明した/Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc./Getty Images

(CNN) 米国のオースティン国防長官は3日までに、中国が国防相会談を最近拒んだことを受け、現状のような意思疎通の欠如が両国間で続けば「急速に制御不能となる不測の事態の発生につながり得る」との懸念を示した。

訪問先の日本で浜田靖一防衛相と共に臨んだ記者会見で述べた。これまで何度も、「大きな相当な水準の能力を有する諸国が互いに話し合う重要性に触れてきた」とし、危機管理につながると共に、不必要な制御不能の事態発生を阻止出来ると指摘した。

その上でアジア地域の国際空域や海域で中国が最近示した米軍機や同盟国の航空機に対する挑発的かつ威嚇的な飛行に言及。非常に危惧しているとし、行動の変化を望んでいるが、まだそうなっていないと主張した。

「何らかの事態がいつか起き、(両国の)管理が出来ないような展開に非常に速く進むことを心配している」と続けた。

米国防総省は先に、シンガポールでの「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」に合わせた米中国防相会談の提案を中国が拒絶したことを明らかにしていた。中国国防省は拒否の理由について、両国軍の間の対立の責任は全面的に米側にあると断じていた。

中国の習近平(シーチンピン)国家主席は最近、国家安全保障問題担当者に「最悪の事態のシナリオ」を想定し、「嵐の海」への準備を整えるよう指示。中国共産党は内外で受け止める全ての脅威への対応策を強化してもいる。

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