イラン関連の無人機攻撃か、米国の契約業者1人死亡 米兵ら6人負傷 シリア北東部
(CNN) 米国防総省は23日、シリア北東部で同日、米兵を収容する施設にイラン関連のドローン(無人機)によるとみられる攻撃があり、米国の契約業者1人が死亡したと発表した。
この攻撃で米兵5人と契約業者1人が負傷した。
オースティン国防長官の声明によると、バイデン大統領はイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)と連携するグループが利用するシリア東部の施設に対する空爆による精密攻撃を承認した。
声明は、米国が事態拡大のリスクを抑え死傷者を最小限にとどめるため「均衡のとれた熟慮した行動をとる」とも言及。
オースティン氏は「国民を守るためにあらゆる必要な手立てを講じ、我々の選ぶ場所、時期に対応する」「どの集団も我々の部隊を攻撃して罰せられないことはない」と述べた。
米国はシリアに900人の部隊を維持している。
米中央軍司令官によると、イランの代理勢力は中東にいる米軍に対し、2021年以降ドローンやロケット弾による攻撃を78回実施。10日に1回近くの頻度となっている。
シリアには今月、米軍のミリー統合参謀本部議長が制服組トップとして初めて訪問した。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」掃討のためクルド人主体の部隊「シリア民主軍」と連携して作戦を実行する北東部の部隊を訪れ、兵士らの防護が十分か重点的に視察していた。