極右集団オースキーパーズのトップらに有罪評決、扇動共謀罪で 米議会襲撃事件

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米議事堂襲撃事件の裁判で、極右集団オースキーパーズのトップらに有罪評決が下った/Sketch by Bill Hennessy

米議事堂襲撃事件の裁判で、極右集団オースキーパーズのトップらに有罪評決が下った/Sketch by Bill Hennessy

ワシントン(CNN) 米ワシントンの連邦地方裁判所の陪審団は29日、昨年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃事件を巡る刑事裁判で、極右民兵集団「オースキーパーズ」のトップ、スチュワート・ローズ被告(57)と同集団のフロリダ支部幹部、ケリー・メッグズ被告(53)に扇動共謀罪で有罪評決を下した。

司法省はオースキーパーズのメンバーが当時のトランプ政権から次期バイデン政権への平和的な移行を実力で阻止しようと共謀し、議事堂襲撃を企てたと主張していた。

両被告のほか、ジェシカ・ワトキンス被告(40)、ケネス・ハレルソン被告(41)、トーマス・コルドウェル被告(68)を含む5人全員が、公的な手続き進行の妨害で有罪となった。

陪審は5人の被告に対する10の罪状を検討した。その中には共謀罪3つのほか選挙人団の投票認証の妨害、文書の改ざんが含まれる。

ローズ被告は2009年にオースキーパーズを立ち上げ、リーダーを務めてきた。検察によれば、ローズ被告は襲撃事件当日、議事堂の外で「将軍」のように振る舞っていた。一方、メッグズ被告は同日、議事堂内部で「スタック」と呼ばれる陣形を先導していたという。

ワトキンス、ハレルソン両被告もオースキーパーズのメンバー。コルドウェル被告はメンバーではないが、事件当日にワシントン郊外で即応部隊の組織を支援したほか、バージニア州にある自分の農園でメンバーをもてなすなどしていた。

扇動共謀罪は最高で禁錮20年となる。同罪での2被告に対する有罪評決は司法省の勝利となった。同省は議事堂への攻撃は単に収拾が付かなくなった政治的抗議ではなく、民主制に対する暴力的な攻撃であり、手段を選ばずバイデン政権を誕生させない活動だったと主張していた。

公的な手続き進行の妨害も最高刑は禁錮20年となる。

量刑の言い渡しは一般的に評決後90日後に行われる。各被告が複数の罪状で有罪のため量刑が20年を超える可能性がある一方、それより短い期間に設定される可能性もある。

判事はローズ被告を含む4被告の勾留継続を命じた。コルドウェル被告以外は公判前の釈放が認められていなかった。

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