米中間選挙、ここまでのポイント

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選挙管理委員会事務所で郵便投票の記入をする有権者=3日、ペンシルベニア州ピッツバーグ/Jeff Swensen/Getty Images

選挙管理委員会事務所で郵便投票の記入をする有権者=3日、ペンシルベニア州ピッツバーグ/Jeff Swensen/Getty Images

(CNN) 8日に投開票が行われた米中間選挙で、票の集計が進む中、議会の多数派を握る争いの情勢が明らかになりつつある。

共和党はフロリダ州、ジョージア州、バージニア州で民主党から下院の議席を奪った。

しかしバージニア州の下院議員2人を含む複数の民主党現職議員は激戦に勝利。他にも優位に立つ議員が複数いる。共和党には勢いがあるものの、当初予想された全国規模の大波が起きるまでには至っていないことがうかがえる。

以下、主要な選挙戦を中心に、集計の初期段階のポイントをいくつか挙げる。

バージニア州の結果が最初の兆しに:民主党が押さえるバージニア州の下院3議席は、今夜の結果を占う最初の警告になるとみられていた。

CNNの予測によると、当該の3議席のうち10区と7区は民主党が制した。ただ州の南東部に位置する2区では、共和党のジェン・キガンス州上院議員が民主党のエレイン・ルリア下院議員から議席を奪った。

議会襲撃調査委員会のメンバーがまた敗北:上記のルリア氏は昨年1月6日に発生した連邦議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会のメンバー。2018年と20年の選挙では勝利していたが、その後当該の選挙区は改正によってやや共和党に有利な地域となっていた。

民主党が大事な上院議席を維持:バージニア州同様、初期段階の鍵を握るとみられたのがニューハンプシャー州だ。民主党は上院で過半数を維持しようと思えばここで議席を失うわけにはいかない。CNNの予測によると、民主党の現職マギー・ハッサン議員は共和党候補の元軍人、ドン・ボルダック氏を破り、再選を確実にした。

ハッサン氏が敗北していれば、民主党が多数派を維持する望みは事実上絶たれていただろう。

デサンティス氏と24年大統領選:フロリダ州知事選では、CNNの予測によると、共和党の現職ロン・デサンティス氏が大勝。民主党のチャーリー・クリスト氏に対し、推計開票率92%の時点で20ポイント近い差をつけた。24年大統領選の党指名獲得に向けても弾みのつく結果となった。

フロリダ州で中南米系の支持を増やす共和党:共和党が望むのは、20年の大統領選でトランプ氏が中南米系の有権者に浸透していった状況を足掛かりに前進することだ。この流れが続けば、複数の激戦州で政治的な勢力図が塗り替わる可能性がある。

今回共和党がマイアミデード郡で引き続き支持を集めているのは、強力な初期段階のシグナルとなっている。同郡は人口の大半をキューバ系が占める。

しかしフロリダ州以外で共和党がこうした支持を獲得できるかどうかを見極めるにはまだ時間がかかるだろう。

1つの鍵を握りそうなのは、テキサス州での下院の議席を争う3つの選挙区だ。共和党はリオ・グランデ・バレーに暮らすこの保守的な有権者の票が自分たちに流れるのを期待している。

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