バイデン米大統領、銃規制強化を訴え 「あとどれだけ殺戮を許容するのか」

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バイデン米大統領、銃規制強化を訴え

(CNN) バイデン米大統領は2日、アサルトウェポン(突撃銃)の禁止や身元調査に関する法律の厳格化、最低購入年齢の引き上げを含むより厳格な銃規制法の制定を熱のこもった調子で訴えた。米国ではこのところ銃乱射事件が相次ぎ、防止策についての新たな議論が連邦議会で始まっている。

演説が行われたホワイトハウスのクロスホールではこの日、銃暴力の犠牲者を表すキャンドルに火がともされた。過去の事件では意義のある新法が生まれなかったことを踏まえ、バイデン氏は一段と強い調子で議会に行動を迫った。

「我々はあとどれだけの殺りくを許容するのか」と問いかけ、特に共和党に対し銃規制法案の採決の妨害をやめるよう求めた。

テキサス州ユバルディやニューヨーク州バファローで銃乱射事件が発生して以降、バイデン氏としては最も強力かつ具体的に銃規制を訴えた形となった。

バイデン氏は議会に対し、アサルトウェポン禁止措置の復活に加え、銃購入時の身元確認要件の拡大、銃の安全保管のための新規則創設、犯罪歴のある者への銃販売を防ぐ「レッドフラッグ法」の制定、銃製造業者の免責廃止、生徒への精神保健サービスの拡充を求めた。

上院では与野党の議席数が拮抗(きっこう)しており、こうした項目が承認される可能性は現時点では低い。

だが、バイデン氏は終わりの見えない事件の連鎖に国民が動揺している状況を機に、大半の共和党議員が反対する案への支持を国民に訴えた。

「上院共和党議員の大半がこうした提案の審議や採決すら望んでいない事実は良心に欠けると思う」としたうえで、「またしても米国民を失望させる訳にはいかない」と続けた。

バイデン氏の背後では米国の州や準州で銃暴力の犠牲になった人を表す56本のキャンドルが燃えていた。

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