男性でも女性でもない「性別X」、米パスポートで選択可能に

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米国のパスポートで男性でも女性でもない「性別X」が選択可能に/Victor J. Blue/Bloomberg via Getty Images

米国のパスポートで男性でも女性でもない「性別X」が選択可能に/Victor J. Blue/Bloomberg via Getty Images

(CNN) 米国のブリンケン国務長官は3月31日、米国民がパスポートを申請する際に、男性でも女性でもない性別「X」を4月から選択できるようになると発表した。

発表によると、米国のパスポート申請時の性別Xの選択は4月11日から可能になる。来年からはパスポート以外の書類についてもこの選択肢を提供する。

国務省は、公的文書に記載される性別Xを「不特定あるいはそれ以外の性自認」と定義することにしたと説明。その定義によって「インクルージョン(包括性)を推進しながら個人のプライバシーを尊重する」と位置付けた。

この発表は、「国際トランスジェンダー可視化の日」に合わせて行われた。バイデン米政権は、性別の不平等解消を目指すジェンダーインクルーシブの取り組みを推進している。

米政権は、航空会社や運輸保安庁(TSA)、国土安全保障省とも連携して、それぞれのシステムで性別Xを使えるようにしていく方針。

ジェンダーインクルーシブのパスポート政策は、米国のほかにもカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどで採用されている。米国ではニュージャージーなど少なくとも20州と首都ワシントンが、運転免許証などの身分証明書で同様の変更を行っている。

国務省は昨年10月に、性別Xのパスポートを米国で初めて発行していた。

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