米国防総省、ポーランドの戦闘機供与の申し出を却下

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ポーランド軍の基地に駐機するミグ29=2021年8月/Cuneyt Karadag/Anadolu Agency/Getty Images/FILE

ポーランド軍の基地に駐機するミグ29=2021年8月/Cuneyt Karadag/Anadolu Agency/Getty Images/FILE

(CNN) 米国防総省は8日夜、ポーランドが保有するミグ29戦闘機全機をウクライナに供与するため米軍に引き渡すと提案した件で、「提案は支持できるものではない」として申し出を却下した。

国防総省のカービー報道官によると、国防総省はポーランド政府とこの件で接触を図ってきた。ただ、ポーランドの提案には戦闘機のウクライナへの輸送に絡む複雑な問題があるという。

カービー氏は「それを行う実質的な論拠があるかが我々にとっては明確ではない。ポーランドや他の北大西洋条約機構(NATO)同盟国とは、この件やこの件がはらむ兵站(へいたん)上の難題について相談を続ける」とした。

ポーランド政府は同日早く、ドイツにある米空軍のラムシュタイン空軍基地にミグ29戦闘機全機を供与すると発表。米国がそれをウクライナに届け、ポーランドはミグ29に代わる中古の戦闘機を要請するとも述べていた。

カービー氏は、ポーランドの考えはリスクが高すぎると述べた。米国とNATOはロシアとのあからさまな衝突を避けようとしている。

複数の情報筋はCNNに対し、ポーランドの発表は完全にバイデン米政権の不意を突くものだったと述べた。

ブリンケン国務長官が最近ポーランドを訪れた際も、ポーランド側からこの話は持ち上がらなかった。

米当局者はウクライナへの航空機の輸送について内密に検討を進めていたが、それがもたらす兵站上の難題に繰り返し言及していた。

ハリス米副大統領は9日朝にポーランドに向けて出発する。当局者によると、戦闘機問題の協議が行われる予定だが、バイデン政権内ではウクライナへの戦闘機供与に向けて何らかの合意に達するため、ポーランドとどのように協力すべきかについて活発な議論が起きているという。

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