ポーランド、ミグ29戦闘機全機を在独米軍基地に供与の用意

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(CNN) ポーランドは8日、保有するミグ29戦闘機全機をドイツにある米空軍のラムシュタイン空軍基地に直ちに無償で供与し、ウクライナへの供与に向けて米国の管理下に置く用意があると発表した。

外務省の声明によると、ポーランドは同時に、米国に対し相応の作戦能力のある航空機の提供を求め、そうした機体の購入条件を直ちに定める用意があるとの姿勢も示した。

ポーランドはまた、他の北大西洋条約機構(NATO)同盟国でミグ29を保有する国々に向けて「同じように行動する」ことを求めた。

ヌーランド米国務次官は同日の米上院外交委員会の審議で、ポーランドの発表について米国への事前の相談はなかったと明らかにした。ただ、両国間で数日間、この件で相談があったとは述べた。

米国防当局幹部はCNNに対し、ポーランド政府の発表を見たものの「現時点で提案できるものは何もない」と語った。

米国が近い将来、ポーランドや他の東欧諸国に送るF16戦闘機を集められるかは不透明だ。米議員からはこの取り組みを支持する声が出ていて、ベン・カーディン上院議員はヌーランド氏に、ポーランドに渡すF16の調達に遅れがでれば議員に通知するように求めた。

だが、欧州の外交官2人によると、米国とポーランドは複雑な調達方法を巡り議論を進めており、まだ決定には至っていない。今回の発表の前には、ポーランド当局者の一部から、米国がこの件で週末に示した姿勢にいらだちを示す声も上がっていた。

ブリンケン米国務長官は6日のCBSの番組で「ポーランドの友人と今、もし彼らがこうした戦闘機をウクライナに供与することを選ぶなら、そのニーズを埋め合わせるために我々が何をできるか話している」と述べていた。

ハリス米副大統領が数日中にポーランドを訪問する予定で、ポーランド側は米国がより詳細な内容を発表する機会となる期待感が高まっている。ただ、あるポーランド当局者はそれが実現するかはわからないと語った。

ある中欧の外交官は、他の国も同様の件で米国と協議をしているが、あまり期待をせずに非公表で進めていると語った。

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