米ロ、戦略的安定性をめぐる「実質的」な協議開催

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米国のシャーマン国務副長官/Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc/Getty Images

米国のシャーマン国務副長官/Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc/Getty Images

(CNN) 米国務省は28日、米国とロシアの当局者がスイスで、戦略的安定性をめぐる「専門的かつ実質的」な協議を実施したと明らかにした。

今回の協議は、バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領による6月の首脳会談で開催が決まった「統合戦略的安定対話」の初回となる。米国の代表団はシャーマン国務副長官が率い、ロシア側からはリャブコフ外務次官が出席した。

ロシアは現在、北極圏で軍備増強を進めており、原子炉で駆動する無人ステルス魚雷などの新兵器の試験も行っている。国務省のプライス報道官は声明で、「緊迫した時期の中でも、われわれは引き続き予測可能性の確保や、武力紛争および核戦争の脅威の低減に取り組んでいる」と述べた。

米ロ両国は米政府機関に対するランサムウェア(身代金ウイルス)攻撃や、ロシアとドイツを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」、ロシアによるウクライナ介入や米国人拘束といった問題をめぐり対立している。ただ、バイデン政権はこれまで、気候変動を含む相互の関心分野でロシアと協力を試みる姿勢を強調してきた。

米ロ間では今回の協議を皮切りに、意思疎通の改善や、外交上の判断ミスの可能性低減を目的とした一連の会合が予定されている。

バイデン氏はロシア経済の不安定さやそれに伴う危険性を指摘しており、初回はロシア政府がこうしたバイデン氏の発言を批判する中での協議となった。

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