中国との衝突望まず、ただし「国益脅かされればひるまない」 米国防長官

記者会見を行うオースティン米国防長官=21日、米ワシントンDC/Olivier Douliery/AFP/Getty Images

記者会見を行うオースティン米国防長官=21日、米ワシントンDC/Olivier Douliery/AFP/Getty Images

香港(CNN) オースティン米国防長官は27日、インド太平洋地域における中国の主張や行動が地域諸国の主権を脅かしているとの認識を示した。中国との衝突は望まないものの、国益が脅かされればひるむことはないと強調した。

オースティン氏は今回、シンガポールで行われた戦略国際問題研究所(CSIS)の会合で演説。「南シナ海の大部分に対する中国の主張には国際法上の根拠がない。この主張は地域諸国の主権を踏みにじるものだ」と述べた。

中国は南シナ海のほぼ全域に主権が及ぶと主張しているが、こうした主張の多くは国際法に違反している。

オースティン氏は演説で、中国の非妥協的な姿勢は南シナ海以外にも及んでいると指摘。「平和的な紛争解決や法の支配の尊重に消極的な中国の姿勢は、南シナ海上にとどまらない」と述べた。

具体例としては、インドへの攻撃的な姿勢、安定を損なう軍事活動や他の形での台湾住民に対する威圧、新疆ウイグル自治区のイスラム教徒を対象としたジェノサイド(集団殺害)や人道に対する罪を挙げた。

一方でオースティン氏は、米国は中国政府との軍事衝突を求めないとも述べ、「われわれの国益が脅かされた場合にひるむことはないが、対決は求めない」と表明。「はっきりさせておきたい。私は建設的で安定した対中関係の追求に取り組んでいる」と述べた。

ただ、バイデン政権発足から6カ月が経過した今、近年悪化が続く米中関係はかつてなく険悪になっている。26日に中国・天津で行われた米中高官協議では、言葉の応酬が展開される場面もあった。

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