「薬物注射より銃殺を」、死刑囚が裁判所に訴え 米ネバダ州

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薬物注射よりも銃殺隊による処刑を望んでいるというゼイン・フロイド死刑囚/AP

薬物注射よりも銃殺隊による処刑を望んでいるというゼイン・フロイド死刑囚/AP

(CNN) 米ネバダ州で今年6月に刑を執行される予定の死刑囚がこのほど、弁護士を通じ、薬物注射よりも銃殺隊による処刑を望むとする文書を裁判所に提出した。

ゼイン・フロイド死刑囚は1999年、ラスベガスでの銃撃で4人を殺害した。同死刑囚の弁護士は今月裁判所に提出した文書で、薬物注射は「違憲な痛みと苦しみ」を引き起こす可能性があることから、銃殺の方が好ましいとしている。

ただ、ネバダ州は現在は銃殺隊による処刑を行っていない。

CNNが入手した文書によると、ネバダ州は眠気誘発と不安軽減に使われる「ミダゾラム」、薬物注射ではほとんど使われないオピオイド系薬物の「フェンタニル」、麻痺(まひ)薬の「シサトラクリウム」の混合薬を使用する予定。

フロイド死刑囚の弁護士はこの方法ついて、「深刻な害をもたらす全く不要で重大なリスクがある」と主張。今回の混合方法は「新しく」、死亡時に痛みを引き起こす可能性があることから、合衆国憲法で禁じられた「残酷で異常な刑罰」に当たるとしている。

州法上、フロイド死刑囚は代わりの処刑方法を示す必要があるため、銃殺刑を提案した。

ただ、ネバダ州では薬物注射を通じて全ての死刑を執行するよう規定。州矯正当局の広報担当者によると、銃殺隊の使用は認められていないという。

フロイド死刑囚を代理する連邦公選弁護人補佐はCNNの取材に、今回の文書提出は死刑執行を遅らせる試みではないと説明した。

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