米黒人死亡事件、元警官の裁判始まる 首押さえつけた時間は9分29秒に訂正

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米黒人死亡事件、元警官を殺人で訴追

(CNN) 米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行で死亡した事件の裁判で、検察は29日、フロイドさんがひざで首を押さえつけられていた時間を9分29秒だったとした。これまでの8分46秒から訂正した。

事件は昨年5月、ミネアポリス警察元警官のデレク・ショービン被告が 、当時46歳だったフロイドさんの首をひざで押さえつけて死亡させた。被告は殺人罪に問われている。

当初押さえつけていた時間とされた8分46秒は、米国における警察官の暴力問題を象徴する数字になっていたが、公判の冒頭陳述で検察官のジェリー・ブラックウェル氏が陪審員に対し、9分29秒こそ本件での「最も重要な数字」だと強調した。

ブラックウェル氏はショービン被告によるひざでの押さえつけを3段階に分割。このうち4分45秒でフロイドさんは助けを求めて大声を上げていたが、53秒間は手足をばたつかせるなどしていた。さらにこれ以外の3分51秒では何の反応も示していなかったという。

ショービン被告の弁護士のエリック・ネルソン氏は、9分29秒を正確な時間だと受け入れつつ、それでも被告の無罪を証明できると述べた。

公判の開始前には、フロイドさんの遺族や支援者らが裁判所の外で8分46秒の間ひざをついてその死を悼んでいた。

8分46秒という数字は、フロイドさんの死亡する様子をとらえた10分以上の動画から算出されたもの。動画の冒頭からショービン被告はすでにフロイドさんの首を押さえつけており、撮影が始まる前の時点でどのくらいそうした状態だったのかは明らかになっていなかった。

その後、郡の検事局がCNNに対し、実際に押さえつけていた時間は7分46秒だったとする見方を伝えていたが、その後に公開された警官らのボディーカメラの記録から、9分超という今回の数字が証拠として提示された。

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