アジア系への憎悪犯罪疑い、今年10件 米NY市

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ヘイトクライム(憎悪犯罪)の通報に関するリーフレットを配る警察官=3月17日、ニューヨーク市/Ed Jones/AFP/Getty Images

ヘイトクライム(憎悪犯罪)の通報に関するリーフレットを配る警察官=3月17日、ニューヨーク市/Ed Jones/AFP/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク市警は21日までに、市内でアジア系住民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)と疑われる犯行は今年1月1日から3月14日までの間、少なくとも10件起きたと報告した。

市警の憎悪犯罪捜査班のデータによる。市警は米ジョージア州のアトランタ市内外で最近発生したマッサージ店3軒への連続銃撃事件を受け、ニューヨーク市内のアジア系住民が多い地区に配置する警官を増やし、緊急対応班も市内全員に派遣する措置を講じた。

ニューヨーク市のデブラシオ市長は記者会見で、アジア系住民が多数派の地区に市警のテロ対策班を大規模に差し向けたとも述べた。

市警によると、市内では今月15日夜、20代の男が41歳のアジア系女性に近づき、液体を首や女性が所持していた包み物に浴びせる嫌がらせが発生。女性によると、男は現場から去る際、「中国に戻れ」の言葉を放ってもいた。

ニューヨーク市でのアジア系に対する人種差別的な犯罪件数は昨年29件で、うち24件は新型コロナウイルス絡みだった。2019年は3件だったという。

アトランタの事件では8人が殺害され、うち6人はアジア系女性だった。

米国の各都市ではアジア系住民に反発する暴力行為が新型コロナの感染拡大が深刻化した昨年から目立っていた。

米サンフランシスコ市の警察も17日、アジア系住民への卑しむべき暴力行為がここ数週間激増しているとしてアジア系住民が多い地区での監視を強化すると発表した。市内では17日、アジア系の男女がそれぞれ襲われる事件が発生。同一犯の犯行と見ている。

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