米男性、警官に膝で首を押さえつけられ死亡 遺族が訴え

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アンジェロ・キントさん。遺族によれば、首の後ろを5分間近く警官の膝(ひざ)で圧迫されて数日後に死亡した/Law Offices of John Burris

アンジェロ・キントさん。遺族によれば、首の後ろを5分間近く警官の膝(ひざ)で圧迫されて数日後に死亡した/Law Offices of John Burris

(CNN) 米カリフォルニア州北部で警察に取り押さえられた30歳の男性が、首の後ろを5分間近く警官の膝(ひざ)で圧迫されて数日後に死亡したとして、遺族側が過失致死の訴えを起こした。

死亡したアンジェロ・キントさんは、数カ月前から不安やうつ、妄想の症状に苦しんでいたといい、遺族側は今月18日に訴えを起こした。

弁護士が18日に行った記者会見によると、昨年12月23日、キントさんが母親を傷つけることを恐れて、家族が同州アンティオックの自宅に警察を呼んだ。

しかし警察が到着する前に、母親はキントさんを胸に抱きしめて両手を背中に回し、キントさんは落ち着き始めていたという。そこへ到着したアンティオック警察の警官2人は、状況を把握しようしないまま、すぐにキントさんを母親から引き離したとされる。

キントさんは意識を失って病院に運ばれ、3日後に死亡を宣告された。

母親は携帯電話を使ってこの時の様子を撮影していた。キントさんはうつ伏せの状態で倒れたまま動かなくなり、警官が仰向けにして運び出したキントさんの顔面からは血が流れていた。キントさんは担架に乗せられ、救急医が胸部圧迫を行っていた。

キントさんの死から2カ月近くたった今も、警察はこの事案について発表していない。

弁護士は、「アンティオック警察の警官は、アンジェロに手錠をかけていたにもかかわらず暴行をやめず、首の後ろと側面を膝で押さえつけるという『ジョージ・フロイド』方式を使い始めた。『殺さないで』というキントさんの訴えは無視された」と話している。

コントラコスタ郡の検視局によると、キントさんの死因はまだ特定されていない。同郡地区検察は捜査を続けている。

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