コロナ禍の米都市で殺人急増、ロスは10年で最多の300件

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ロス市内での年初来の殺人事件件数が、ここ10年で初めて300件に達した/ROBYN BECK/AFP/Getty Images

ロス市内での年初来の殺人事件件数が、ここ10年で初めて300件に達した/ROBYN BECK/AFP/Getty Images

(CNN) 米ロサンゼルス市警は26日までに、市内で今年これまで発生した殺人事件が300件に達したと報告した。ここ10年で300件に上ったのは初めて。

昨年は通年で257件だった。全米の他都市でも殺人事件が急増する傾向がみられ、新型コロナウイルスが感染拡大し社会的活動や経済が制限されるなかでの副産物との色合いも濃い。

同市警はツイッター上で「これほどの数字は過去10年でなかった」と嘆き、全ての防犯対策を講じているものの市民の情報提供などの協力も必要と訴えた。市内で直近に起きた殺人事件では自宅近くでオートバイに乗っていた17歳少年が銃撃されていた。

コロナ禍に襲われるなかでの殺人や発砲事件の増加はケンタッキー州ルイビルでも同様で、9月には今年起きた殺人事件は過去最多の121件と発表。同市の都市圏警察はCNNの取材に事件の多発で殺人捜査班の対処が後手になっているとも明かしていた。この取材時点で逮捕につながったのは37件のみだった。

ニューヨーク市警も、殺人事件は今年、前年比で37%増の405件に達したと公表。前年は295件で、発砲事件も100%増を超える1667件に激増していた。

また、アトランタ市警は25日、今年これまで発生した殺人事件は131件で、過去10年で最悪の数字とした。昨年の同時期までは90件で、通年では99件だった。

6月27日までは50件だったが、その後の5カ月間で倍以上となった。今年通年では145件に達するとも予測した。

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