米の感染者数、来月に倍増の恐れ 10万人超が連日続く
(CNN) 米国の疫学専門家は7日までに、同国内の新型コロナウイルスの感染状況に触れ、現在の加速ぶりが続くのなら来月にも感染事例が倍増する可能性があると警告した。
マーク・リプシッチ米ハーバード大学教授が、米医師会の学術誌とのオンライン対話で述べた。「来月倍増しても少しも驚かない。それ以上になったらいくぶん驚くが、大きな衝撃になるわけでもない」と強い危機感を抱いていることを示した。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国では5日、計12万1888人の新規感染者が発生。米国でコロナ禍が始まって以降、1日当たりの新規感染者数では最多となった。6日も10万人を超えた。
リプシッチ教授はその上で、予防策を守る努力が感染拡大を衰えさせることが出来ると信じているとし、(感染者倍増などを)予測するのは好まないとも説明。1日ごとの新規感染者の人数や新型コロナウイルスの拡散の度合いは「我々の対応次第となっている」と強調した。
米国内の大半の地域は集団免疫を獲得している状況にほど遠いとも指摘。ただ、一部の地域で免疫機能が増え、感染のペースが緩やかになる可能性があるともした。
また、米国民は病院の集中治療室が過剰収容の状態に達したら、再度の都市封鎖が打ち出され、自宅待機も要請されることを予想すべきだとも説いた。
米ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国では4日に10万2831人の新規感染者が報告され、初めて10万人を超えていた。