受刑者2200人を釈放、コロナ対策の新法に基づき 米ニュージャージー州

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米ニュージャージー州が新型コロナの対策として新法に基づき受刑者を釈放する/Curt Hudson/Bloomberg/Getty Images

米ニュージャージー州が新型コロナの対策として新法に基づき受刑者を釈放する/Curt Hudson/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米ニュージャージー州当局は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、新法に基づき受刑者2200人以上を釈放する。

新法は州議会で9月に可決されたもので、新型コロナの流行のような公衆衛生上の危機に際し、刑期満了まで1年以内となった受刑者の釈放を認める内容。

同州矯正当局の報道官はCNNに対し、11月4日から来年3月4日にかけて、追加で1167人を随時釈放すると明らかにした。

同法によると、殺人罪や加重性的暴行罪で服役中の者や、性犯罪の常習犯とみなされる者は、早期釈放の対象にはならない。

フィル・マーフィー州知事は法案に署名した後の声明で、州の矯正施設に収容中の受刑者は3月から3000人近く(16%)減ったと説明。収容者の数を大幅に減らすことで、新型コロナ対策の一環として社会的距離を確保することが可能になったと述べた。

この法案では、公衆衛生上の緊急事態であることに鑑み、未成年者を含む受刑者に最大8カ月分の量刑削減が認められる。

全米州議会議員連盟によると、このような法律は全米で初めてだという。

ニュージャージー州はこれまで、新型コロナによる人口当たりの死亡率で全米最悪の水準を記録。州内の矯正施設では流行開始以来、52人の受刑者が死亡した。感染者の数は受刑者の間で3000人超、施設職員の間で1000人超に上るという。

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