トランプ氏、独立記念日前夜に演説 抗議運動は文化や伝統への「脅威」

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トランプ米大統領は独立記念日前夜、ラシュモア山で演説を行い、黒人差別への抗議運動を米国の文化や伝統に対する脅威との見方を示した/Tom Brenner/Reuters

トランプ米大統領は独立記念日前夜、ラシュモア山で演説を行い、黒人差別への抗議運動を米国の文化や伝統に対する脅威との見方を示した/Tom Brenner/Reuters

(CNN) トランプ米大統領は米独立記念日の4日を前に、歴代大統領の顔が刻まれたサウスダコタ州のラシュモア山で演説し、黒人差別への抗議運動を米国の文化や伝統に対する脅威だと非難した。

トランプ氏は3日夜の演説で、抗議デモは左翼勢力が「わが国の歴史を消滅させ、英雄の名誉を傷付け、我々の価値観を打ち消し、子どもたちを洗脳しようとする情け容赦のない運動」だと非難した。

そのうえで「我々はこの危険な動きを暴き、わが国の子どもたちを守り、過激な攻撃を終わらせて米国の生活様式を守る」と宣言。奴隷制度にかかわった歴史上の人物らの銅像を倒す動きについても「絶対服従を求める新たな極左ファシズム」「米国の独立革命を覆そうとする左翼の文化革命」と決めつけ、喝采(かっさい)を浴びた。

会場では、新型コロナウイルス感染対策として米疾病対策センター(CDC)が示している指針はほとんど無視された。大半の聴衆がマスクを着けず、互いに距離を置かずに着席していた。

ラシュモア山の彫刻自体、先住民との土地所有権争いや作者の白人至上主義思想が問題視されてきた経緯がある。トランプ氏は演説で「大統領として国民と世界の前で宣言する。この彫刻が冒とくされることは決してない」と述べた。

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