バイデン氏、トランプ大統領を厳しく批判 「恐怖と分断」の手法を否定

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バイデン氏、抗議デモへの対応でトランプ大統領を非難

(CNN) 米大統領選の民主党候補指名を確実にしているバイデン前副大統領は2日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで演説し、全米で続く抗議デモへのトランプ大統領の対応などを厳しく批判した。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、デラウエア州の自宅で外出を自粛していたバイデン氏が、州外へ出たのは数カ月ぶり。演説の冒頭で、デモのきっかけとなったミネソタ州の事件で男性が最後に「息ができない」と訴えた声は、今も全米に響き続けていると語った。

バイデン氏は、トランプ氏の仕事ぶりとデモへの対応で際立つのは「利己心と恐怖」だと述べ、そこからの決別を約束。「私なら恐怖と分断につけこむ仕事はしない。憎悪の炎をあおらない。わが国が長年抱えてきた人種対立で政治的利益を得るのではなく、その傷をいやそうと努める。自分の職務を果たし、責任を取り、他者のせいにしない」と主張した。

さらに「私たちは今、どこにいるのか。これが望んでいた場所か。子孫に引き継ぎたいのは幸福の追求でなく、恐怖や怒りや責任転嫁なのか」「私たちが望むのは米国のあるべき姿ではないのか」と問い掛けた。

バイデン氏はまた、ホワイトハウス前の広場で1日、警官隊が平和的なデモ隊を催涙ガスやゴム弾で解散させた後、トランプ氏がその広場を通って教会を訪れた行動に言及。トランプ氏は教会で側近らと並び、聖書を掲げてポーズを取ったが、祈りをささげずに立ち去った。バイデン氏は「トランプ氏もたまには聖書を開けば、学ぶことがあるはずだ」と語った。

自身が大統領に就任したら連邦レベルの警察監視機関を設置すると約束し、議会は長期的な視野で人種差別の解消と警察による暴力の抑制に取り組むべきだと訴えた。

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