ワクチン開発担当の米政府機関前トップが声明、解任は「報復人事」

BARDA前局長はトランプ氏が推奨する治療薬の導入に抵抗し解雇されたと述べた/Toya Sarno Jordan/Bloomberg/Getty Images

BARDA前局長はトランプ氏が推奨する治療薬の導入に抵抗し解雇されたと述べた/Toya Sarno Jordan/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスワクチンの開発にかかわる米政府機関、生物医学先端研究開発局(BARDA)のリック・ブライト前局長は22日、自身の解任理由について、トランプ大統領が推す治療薬の導入拡大に抵抗したことへの報復との見方を示した。

リック・ブライト氏は2016年からBARDAの局長を務めていたものの、今月21日付でより権限の狭い役職に異動となった。ブライト氏は今回、保健福祉省(HHS)の監察官に内部告発する意向も表明している。

ブライト氏は声明で、「私が異動になったのは、政府は新型コロナ対策費として議会から割り当てられた数十億ドルを、科学的妥当性に欠ける薬やワクチンなどではなく、安全かつ科学的に検証された解決策に投じるべきだと主張したためだと思う」と言及。あえて声を上げた理由については、「この危険なウイルスと闘うには政治や縁故主義ではなく科学が前面に立つ必要があるからだ」と強調した。

さらに異動となった理由について、「政治指導者と衝突した」こと、「政治的な人脈を持つ人物が推奨する、潜在的に危険な薬への資金投入」に抵抗したことも挙げた。

事情に詳しい関係者2人によると、ブライト氏はHHSのアザー長官らと衝突していたという。情報筋の1人は、ブライト氏が声明で言及した「政治指導者」はアザー氏のことだと明かした。

ブライト氏の声明ではさらに、自身が「クロロキンとヒドロキシクロロキンの広範な使用を制限した」と説明。この2つの薬は政権によって万能薬と宣伝されているものの、明らかに科学的妥当性に欠けるとの見方を示した。

トランプ氏はこれらの薬を新型コロナウイルスの治療薬として繰り返し推奨している。

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]