新型コロナ ワクチンの臨床試験開始、45人に投与 米NIH

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新型コロナウイルスに対するワクチンの臨床試験が始まった=3月16日、米ワシントン州シアトル/Ted S. Warren/AP

新型コロナウイルスに対するワクチンの臨床試験が始まった=3月16日、米ワシントン州シアトル/Ted S. Warren/AP

(CNN) 新型コロナウイルスのワクチン開発を進めている米国立保健研究所(NIH)の国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)は16日、臨床試験の第1段階に入ったと発表した。

第1段階ではワクチンの安全性を確認し、期待する免疫反応が得られるかどうかを試す。期間は6週間で、健康な成人計45人が対象。1カ月の間を置いて計2回、さまざまな量を投与する。

実用化までには多数の対象者に投与する試験も実施する必要があり、今後何カ月もかかる見通しだ。

ワクチンはNIAIDの研究者らが米バイオテクノロジー会社モデルナと共同で開発した。たんぱく質の遺伝情報を運ぶ「メッセンジャーRNA(mRNA)」を投与して体内に抗原を作り出し、免疫反応を起こさせる。

臨床試験はNIAIDの出資でワシントン州のカイザー・パーマネンテ医療研究所が実施している。

NIAIDは、これまでに同じくコロナウイルスを原因とするSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)の研究に取り組み、MERSでは実験段階のワクチンを扱ってきた経験を基に、画期的な速さで臨床試験を立ち上げることができたとしている。

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