ボルトン氏、トランプ氏の対北政策に異議 更迭後初の講演で

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ボルトン氏、トランプ氏の北朝鮮政策に異議

(CNN) 9月上旬にトランプ米大統領に更迭されたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は30日、ワシントン市内での講演で、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に核を放棄する意思はないと断じ、トランプ氏の対北朝鮮政策に異議を唱えた。

民間シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の会合で語った。ボルトン氏が更迭後、公の場で発言したのは初めて。

ボルトン氏は米朝間の現状を「典型的な行き詰まり」と評した。トランプ氏が個人的関係を強調してきた正恩氏の真意については、「核能力を維持するためには何でもするだろう」「現状で自発的に核を放棄することはあり得ない」と言い切った。

トランプ氏は自身の戦略がうまくいっている証拠として、北朝鮮による核・ミサイル実験の停止を挙げてきた。だがボルトン氏はこの見解を否定し、北朝鮮が実験をやめたのはすでに必要な技術を獲得したからだと主張した。

講演の冒頭では、「私がきょう私人としてここにいることを、北朝鮮指導部は喜んでいるに違いない。だが北朝鮮の核開発が世界の平和と安全保障に及ぼす脅威を、私が包み隠さず語れることについてはそれほど喜んでいないだろう」と話した。

さらにボルトン氏自身が昨年提案し、トランプ氏を激怒させたというリビア式の非核化モデルにも改めて言及した。同モデルは核廃棄を確認した後で制裁を解除する方式だが、リビアではその後、政権が崩壊し、最高指導者だったカダフィ大佐は反政府勢力に殺害された。

ボルトン氏は9月18日、別のシンクタンクが開いた非公開の昼食会でも、イランや北朝鮮、アフガニスタンに対するトランプ氏の政策を厳しく批判したと報じられた。

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